昨日の夕方、多摩川へ行った。
上流へは行ったことがあるけど、下流は初めてで、とにかく、無性に、 広大な多摩川の土手を歩いてみたくなった。 小田急線の和泉多摩川駅で降りて、そこから東急田園都市線の二子玉川駅まで 距離にして約6㎞の土手を歩いていく。 出発が遅かったから多摩川に到着したのは6時を過ぎていた。 6㎞がどれほどの距離か、ピンとこなかったけど、駅前のコンビニで買った爽健美茶と いちご味のチョコを握りしめると平気。口に含みながらいくらでも歩いていけると思った。 ちょうど夕暮れ時。劇的なオレンジの夕日が美しい。 河川敷にはまだ大勢の人たちが、はしゃいだり、ゆったりと座ったりしていた。 私は感動していた。広い。なんて広いんだろう! 空が何者にも邪魔されずに自由に広がってる。対岸はずっと遠くに見える。 この隔たりからして向こうの街に簡単に渡れるようには思えなかった。まるで多摩川が国境だった。 わくわくする。風が吹いて柔らかい空気に包まれた。 おだやかで優しい多摩川との出会いに浸りつつも、急がないと! 背中に沈んでいく 太陽を感じながら歩き出した。 土手を歩いていると自転車で行く人や犬の散歩をする人、耳にイヤホンして音楽を聴きながら走る人と よくすれ違いました。 でも、どんどん暗くなるにつれてその数も減っていき、中間地点の多摩川橋を抜けてさらに進む頃には 10分に一人とすれ違うかどうかというくらい激減し、そのうち人っ子一人いなくなりました。 それまでは対岸に煌めく夜景を眺めたり、鳥や虫の鳴き声、車の走行音、自分の足音、 見えるもの聞こえるものに身を預けて静かで孤独な散歩を楽しんでいたのが、 だんだん心細くなってきて、なかなかゴールに辿り着かないこの暗闇の土手が恐くなりました。 自然と歩く速度も上がり、ほとんど競歩。か、走ってる。 二子玉川駅はすぐそこだという目印の新二子橋目指して突き進む。 本当に必死だった! 2時間近く歩いていたので新二子橋の明かりが目の前に広がったときには 助かったー! 大袈裟じゃないんです。 漁師と灯台のようなもので。 無事に二子玉川駅に到着して帰路につく頃には 冒険を終えた後のような、恐怖感も含めて最高の気分でした。 また歩いてみたい。 川辺だとわかるのは一枚目の写真だけかも・・・ #
by asako666666
| 2009-08-14 07:11
浴びてます!
今日はサマソニ! ソニックステージに居座ります。 次はマーキュリー・レヴ。シメはエイフェックス・ツイン。実に7年?だっけ?振りの来日ライヴだし楽しみ。 トリッキーも出るし朝まで残るか悩む。 感想はまた後日。 求職活動を中断して久し振りの精神解放! #
by asako666666
| 2009-08-07 16:10
引っ越してきた街は、とても魅力的です。
熟れた果実の中にいるようです。 私の部屋から、近所のおばあちゃんが庭で煎餅布団を干しているのが見えた。 腰を曲げて、より日光が当たるようにと布団の向きを変えたりしていた。 日差しのとても強い日で、溢れる光のなかで見えた煎餅布団は おばあちゃんのとても大事なものに思えた。 よく空を見上げる。 七時を過ぎてスーパーへ夕飯の買い物へ行くときの空が大迫力だった。 ピアノ線とかあやとりのように走った黒い電線はまだくっきりと見えて 空の色は黒というよりは青。急速に黒へと変化していく深く厚みのある青。 飛行機が飛んでいるのか、ゴゴゴゴーと空が鳴っていた。 住宅街はとても静かなので、世界は私と広大な空だけ。 SF映画だったらここでUFOが現れて私をさらっていくに違いない。。。。。 私の家の付近に朝方、ピピ ピュゥ~イ と鳴く鳥がいる。 初めて聞く変わった鳴き声をする鳥だ。可愛らしい。 今はまだ決して余裕ある生活ではないけれど、 本来ならもっと焦らなければいけない状況にあるというのに この街になんだか助けられてます。 #
by asako666666
| 2009-07-31 23:57
午前四時を過ぎれば、空が明るみを帯びてくる。この数日間、部屋のカーテンが日の出前の青白い光に染まり出す頃にやっと布団に入って眠る。(でも四時間ほどで起きるので寝不足・・・)新聞配達の方たちのバイク音が縦横無尽に寝静まった朝もやの街を走り出す。バイクの、「プオーン」とソフトなエンジン音を合図に、不思議な時間帯が幕を開ける。その近づいたり遠のいたりする音塊は、凹凸ある住宅街の路地をというより、青白いのっぺりとした平面の巨大なパネルの上を光の粒となって点滅しながら移動していくイメージだ。でも考えてみれば、朝刊配達員の姿を実際にこの目で確認したわけではない。部屋の中から音だけで、そうだと認識しているだけで。なんだか子供たちのサンタクロースに似ていると思った。実際にお目にかかることは、ほとんどない。しばらくしたら街に溢れる活気の気配というのは心地良いもので、眠気で重くなった瞼をほんの少しだけ持ち上げる。ほんの一瞬だけ。空が明るくなってしまえば気配は嘘のように消えてしまう。楳図かずおは、夜は闇は怖いものだ、といってた。谷川俊太郎は、闇は愛である、という。夜は怖いくせに包容力があるね。
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by asako666666
| 2009-06-24 00:38
昨日、もうすぐ引越しするので
「ずっと友達でいようね」 これでお別れではないけれど、でも、暫く会えなくなるから 簡単には会えないこれからのために「今日がその、最後」と 友人に会いました。 夕食にイタリア料理店に入った。 店内はロマンチックな空間を演出するため控えめな照明になっていて そのため外の夜景が映えた。 一日の終わりを連れて電車が音もなく滑らかに行き来していた。 人工的で品が無くても、きれいだな、と感じる街の灯りを背に友人と 和やかな夕食を楽しんだ。 私と友人はお腹一杯かなりの量を食べた。 店内の一角に備え付けられた妙な形のライトが肉まんに見えるだの おばあちゃんの○○に見えるだの高校生みたいな会話も楽しくて 楽しければ料理も美味しくて、いつもの二人、いつもの居心地のよさが とても大事に思えた。 友人が荒井由美の「MISSLIM」というアルバムをプレゼントしてくれました。 このアルバムの2曲目「瞳を閉じて」という曲を特に聴いて欲しいって、手紙付きで。 私は荒井由美が好きだけど、これまでベストしか持ってなかった。 この曲は知っていたけれど、歌詞がどんなものだったか覚えていなかったし 友人が冗談交じりで「これ聴いて泣いて」と言ったのは、 冗談でもなんでもなかったのね、家に帰ってからわかった。 このアルバムは凄いよ。 私の大好きな曲「やさしさに包まれたなら」も入ってる。 信じられないくらい透き通って 信じられないくらい優しさが詰まっている。 昨晩、パジャマの袖で何度も涙を拭った。 今日も何度もかけている。 このアルバムを聴いていると、陽の光のことを何度も想う。 夏真っ盛りの太陽光は強くしきりに降り注ぐと、ほんの少し皮膚が痛いけど 春からちょうどこのくらいの季節の太陽の光は 鼻の頭や頬の皮膚にチリチリと跳ね返って、産毛をさわさわとくすぐって 透明で、ただただ優しく、羊水のように包み込んでくれます。 それにしても、太陽の光とそこに広がる景色。 ときには涙を誘うほどの。 太陽のメカニズムとか解明されている事実とは関係のないところで 理屈ではなく説明のしようがないあの感触というのは、 宇宙の神秘や壮大さからくるものなのか、もっと微小なことからくるものなのか それを感じとる人間の、感じる心というのも、何なんだろうね。 ↓妄想にふける友人。載せる許可とってます(笑) #
by asako666666
| 2009-06-01 23:08
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